映画 『パリ20区』 entre les murs

言葉を学ぶ、って大事だなあ、と思った映画です。
自分の考えを言語化できない、
あるいは、その国の言葉を理解できない、
ってことは、どれだけのハンデを抱えて生きていくことなのかを改めて考えさせられた映画でした。

この映画の上映時間中(2時間)、ずっと字幕を追って見ることはほぼ不可能な映画です…
子供たちの使う言葉を、先生がスタンダードなフランス語に直していくので、
私にはとても面白くて、あっという間の2時間でしたが。

退学処分になる子供を弁護する母親の、あの表情がいつまでも私の心に残りました。
彼女はフランス語を話すことができません。
「どうか息子を許してください。」
彼女がこれをみなに向かって言うことが出来たなら。
しかも、スタンダードな正しいフランス語で言うことが出来たなら…

そして、生徒の反抗的な態度に苛立って、思わず教師の口から出た言葉の毒。
その毒は、一度相手に向って発せられたら、後から取り消すことはできません…
言葉のもつ恐ろしさ。

そして、言葉を自由に操る大人の持つ権力。

フランス語の「あなた」には、tu と vous のふたつがあります。
先生は、生徒に向かって初対面の時から tu をつかい、生徒が先生に tu と使えば、それだけで罰則の対象になります…
なぜ?
これって当然のこと?
でも、どうして?

フランス映画らしく、この映画は、日常につながっていきます、
つまり、映画の中では何一つ解決しません、
あなたはこれからどうしますか?
そんな思いを抱いたまま、私は映画館を後にしました。
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by take_velo | 2010-06-27 21:46 | つれづれに思うこと | Trackback | Comments(0)

テニス・ボクシングのことを中心に思うことをつづってます。Pコーチはプライベートコーチの略、SPコーチはシングルスプライベートコーチの略です。長ったらしくなるので。


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