自己評価から昔の思い出へ

勤務評価の最中である。
今年は新たに「自己評価」が付け加わった。
「あなたはよい授業をしていると思うか?」に対して、迷わず私は5段階評価の最高点を付ける。
(日本人じゃないよなあ、と思いながら)

前に座った男性が、
「アメリカ人なら、絶対に5を付ける。
日本人なら真ん中の3.
ニュージーランド人はその間で4かなあ。」(笑、これでは、本来の自己評価が全く機能していない…)

高校の体育で私は95点くらいの評価をもらっていた。
が、あるとき、自己採点をさせられた。
自分は精いっぱい努力していないと思っていたから、
私は、ぎりぎり合格点の60点を付けた。
そうしたら、その後、卒業までずっと60点のままであった(笑)。

この体育の先生は実にユニークで、
「女性だってラグビーをしたいよなあ」と言って、いきなりラグビーをさせられたりした。
ボールが胸の上で弾み、あざだらけになったが、
走りながら斜め後ろに投げる動作に、夢中になった。

思い出せば、音楽の先生もユニークであった。
試験にオペラの曲を歌わせてくれて、
私は椿姫になりきって、熱唱した。
あまりに気持ちが入り込みすぎて、主人公の悲恋に涙がこぼれそうになった。
実に気持ち良い体験であった。
生来音痴のくせに、最高点をいただいた。
以来、オペラは大好きである。

地理学教室の奥には、いつも主のような先生がいて、まるで妖怪であったが、
この先生は、地図を見ているだけで幸せらしく、
いつもニコニコしていらした。
受験校であったが、受験のシステムの外に生息する生き物(=学者)のようであった。

思い出せば思い出すほど、すばらしい先生がたのいるユニークな高校であった。
私のようなはみ出し者も、ひっそりと生きていく隙間のある学校であった。

しかし、バレーボールの名門校に行きたかった私は、
当時、その良さを全く理解できず、
本ばかり読んでいる反抗者であった。

今から思うと、失うものばかりの3年間であったが、
どこかで、私という人間の大事な土台となってくれているような気もする。

教育って、こんな、懐の深いものであってほしいと、心から思う。
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by take_velo | 2011-06-30 15:49 | つれづれに思うこと | Trackback | Comments(0)

テニス・ボクシングのことを中心に思うことをつづってます。Pコーチはプライベートコーチの略、SPコーチはシングルスプライベートコーチの略です。長ったらしくなるので。


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