Rendez-vous (en?) compte !

先日の昼休みに、話題になったフランス語文。
極めて「フランス語的」な表現で、
英語でも日本語でもこのニュアンスは説明できない、
と、2人の友人(フランス人)は言ったが、
日本語の「あなたって、本当に鈍感…」に近いのではないかと、ひそかに私は思っている。
訳するならば、
「気づけよ」、「自覚しろよ」かな。
s'en rendre compte の命令形なのだが、en をどこに置くかで喧々諤々、
教員室全体がびっくりするくらい、私たちは笑いこけた。
(rends-t'en compte とは、絶対に言わない!)

今日の私は、心の中で、このフランス語が延々リピートしていた。

今、読んでいる Premier de cordée (邦題は、『ザイルのトップ』)、
古本で手に入れたのだが(自分が捨てた同じ本を買ったのかと思って焦った、笑)、
最初のページに、色あせたインクで”A notre complicité 山” との献辞が書いてある。
(友人の自筆の献辞がある本を、よく手放せるなあ、とは思うが、この本を手に入れた縁と不思議を感じる。
すなおにうれしい。)
この complicité 、なんて訳せばいいんだろう。「共犯」じゃない。
「私たちだけが知っている山」?

主人公の父親の死から、物語は始まる。
アルプス山のトップガイドであった父は、アメリカ人観光客のわがままのせいで登山中に命を落とす。
が、同行していたポーターのジャックは、ひとりで、
自分の命を懸けて、この客を無事に下山させる。
そうしなければ、責任者としての dignité と amour-propre を失うことになるだろうから。
dignité は、「尊厳」だろうが、しかし amour-propre は、「うぬぼれ」でもなければ「自己愛」でもない。
う~ん、「自分を誇りに思う気持ち」と、「自分の仕事と能力を肯定できる気持ち」かなあ。

ああ、日本語にはない言葉、でも、私の気持ちに一番しっくりくる言葉。
[PR]
トラックバックURL : http://takevelo.exblog.jp/tb/16751474
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
by take_velo | 2012-11-08 06:45 | つれづれに思うこと | Trackback | Comments(0)

テニス・ボクシングのことを中心に思うことをつづってます。Pコーチはプライベートコーチの略、SPコーチはシングルスプライベートコーチの略です。長ったらしくなるので。


by タケ
プロフィールを見る
画像一覧